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イギリス、ディー川河口の ザルガイ漁業がMSCの本審査入り

イギリスで最も大きなザルガイ漁業のひとつであるディー川河口のザルガイ漁業が、MSCの本審査に入りました。

申請漁業について

ディー川は、ウェールズで最大規模の水揚げを誇るザルガイ(Cerastoderma edule)漁の本拠地の1つで、河口を二分するウェールズとイングランドの境界に位置しています。ウェールズとイングランドの両側で、ウェールズ環境庁がおよそ50人の漁業者に発行する漁業権によって、手掘りで行われています。資源量を守るために年間の採貝上限量が順番に設定されています。この漁業は、近年MSC認証を受けた北メナイ海峡のムラサキイガイ漁業に間接的に貢献してきました。

長期的な回復

2007年に、ディー川河口は、漁業全体でザルガイ数が著しく減少したために、全ての漁業を中止しました。しかし、ウェールズ環境庁が2008年に新漁業権システムを導入したことと、河口の水質の改善によってザルガイ資源が順調に増加したことが、長期的な回復につながりました。2008年以降、資源量は健全な状態を保っており、この漁業がMSC本審査に入る決定につながりました。

ウェールズ環境庁の地域担当マネージャー、デイビッド・エドウェル氏は、次のように述べています。「第三者審査でこのザルガイ漁業のMSC認証が認められれば、われわれがザルガイ漁業者の努力で導入した新漁業権の有効性の証となります。2008年に新漁業権制度を導入して以来、年間を通じて貝床からの収穫を行っており、ディー川河口のザルガイ漁業者の収入は安定するようになりました。認証を取得できれば、より多くのザルガイの市場を開拓し、ウェールズや周辺の産業と経済を盛り立てていくことでしょう。」

MSCイギリス担当マネージャーのトビー・ミドルトンは、「ディー川河口漁業の取り組みは、漁業者による持続可能性への貢献のさらなる証拠です。我々は、この申請を歓迎し、認証のプロセスでこの漁業関係者と協働できることを楽しみにしています」と述べました。

この審査は、第三者認証審査機関のインターテック・ムーディーマリン(IMM)が行います。この漁業に関心のある方はどなたでも審査に関与できます。IMMは、すでに19のステークホルダーグループを確認済みです。詳細は、Andrew Hough 博士( [email protected])にお問い合わせください。