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DNAテスト、MSCのトレーサビリティー基準と実証制度に対してポジティブな結果

無作為に選らばれたMSCラベル付き製品に対する独立したDNAテストにより、MSCのトレーサビリティー認証要件が、引き続き高いレベルで消費者に保証をもたらすことが証明されました。直近のマーケットサンプリング調査で検査した196製品のうち、192製品について正確にラベル表示がされており-実証率98%-検査によって表示されている魚種による製品であることが証明されました。検査用のサンプルは11の違った市場から集められました(ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリア、アジア)。

正確にラベル表示がされていなかった4つのサンプルについては、MSCが認証機関に、製品の取り違えや混入が起こった可能性の高い流通段階の調査を依頼しました。DNAテストの結果により、前倒しの監査が行われました。3製品については、問題が確認され、解決を確認しています。4つ目の製品につては、製品の一致を容易にする計画と将来のリスクの可能性に備えた監査がされることになっています。

もし認証機関が、通常の監査もしくは、今回MSCが行ったような検査の結果によって、CoC基準への違反を確認した場合には、認証機関は、CoC認証保持者に、MSCのサプライチェーンの堅牢性を確保するため、問題の解決を要求します。

科学的手法がMSCのトレーサビリティー制度を強化しています

MSCは、3種についてのDNAテストを2009年に開発し、240の無作為サンプルについて実施し、どの製品に対してもラベルは適切に使用されていました。

MSCは2011年には、独立した試験場であるTRACE Wildlife Forensics Network との協力により、対象魚種数を、南アフリカのヘイク(Merluccius capensis と Merluccius paradoxus)、大西洋タラ(Gadus macrocephalus)、ホキ(genus Macruronus)に対する同定試験手法を確立しました。

MSCでは、DNAテストの範囲を、サンプル数を増やし、新たな同定検査を導入することで、より広げていく計画です。計画には、ヨーロッパツノガレイ(Pleuronectes platessa)やハドック(Melanogrammus aeglefinus)を含みます。また、MSCでは、EU FP7 FishPopトレースプロジェクトを通して導入された.大西洋タラ(Gadus morhua)の地域特定を可能に手法も使用していく予定です、

DNAテストプログラムは、私立財団とエコラベル使用者からのロゴライセンス料とによって運営されています。DNAテストに付け加えて、MSCでは、無作為の製品に対して、通常の加工・流通段階を遡る検査も行っています。MSCによるこれらのチェックは、MSCのCoC認証機関による通常の監査を補完し、すべての流通段階とMSCのCoCプログラムが定期的に調べられていることを確実にしていま

MSC・CoC制度の尊重の強化

MSCスタンダード・ディレクターである、デイビット・アグニューは、次のようにコメントしています。「MSCのCoC基準は、大変尊重されており、MSC認証取得水産物に、認証を取得していない水産物が混入したり、また、それらに間違ってラベルが貼られたりしないことを確実にする仕組みです。DNAテストと製品の遡り検査を通じて行われる、我々の詳しい調査は、消費者と関係者に、彼らの購入する製品に正しくラベルが貼られていることの更なる保証を提供します」。

ロゴライセンス料のDNAテストへの再投資が、パートナーのMSCへの投資の保護を助けます

MSCの製品インテグリティー・マネージャ-のアリソン・ロエルは次のようにコメントしています。「DNA検査プロジェクトは、私たちのパートナーが彼らのMSC制度への投資を守ることを助ける補足的な方法を提供します。私たちは、CoCプログラムの総覧を強化するためにも、DNA検査をこれからも広げていく予定です。ラベルが正しく貼られていなかったケースについては、担当の認証機関に更なる調査を依頼します」。