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アイルランドのRSWサバ漁船団がMSC認証を取得

Irish Pelagic Sustainability Group (IPSG) [1]が管理する北東大西洋RSWサバ漁業が、適切に管理された持続可能な漁業として海洋管理協議会(MSC)の認証を取得しました。アイルランドの漁業としては初のMSC認証取得となります。

今回の認証取得によって、アイルランドのサバ漁獲割当量(66,070トン)の87%にMSCエコラベルを付けることができることになります。漁船の中には、魚を新鮮に保つために海水による冷蔵設備を有するものもあり、この漁業によって水揚げされた魚はすべて食用向けとなります。ほとんどは水揚げされた地域で加工され、冷凍されて、日本、ロシア、東ヨーロッパ、サハラ以南のアフリカ、または西ヨーロッパと東南アジアの中間市場に向けて輸出されます。

IPSG のメンバーでKillybegs Fishermen’s Organisationのチーフ・エグゼクティブ、Sean O’Donoghue氏は、「持続可能で適切に管理された漁業としてMSCの認証を取得できたことを大変光栄に思っています。将来にわたる資源の維持は私たちにとって大変重要です。本日の発表は、アイルランドの水産業にとって大きな節目となります。RSWのサバ漁業は、地域コミュニティーに仕事を提供する地元の加工業者にとっても、大変重要です。私たちは、アイルランドにおける持続可能な漁業を促進するために尽力してきました。水産資源にとって、そして長期的観点から見た私たちの漁業にとっては、それが最も重要だからです。MSCの青いエコラベルの付いたアイルランドのサバは本日から出荷されます。MSC認証製品への需要は増え続けていることから、新しい市場が世界に広がることを願っています。」と述べています。

MSC のStandards and Licensing Director であるAndrew Mallisonは、次のようにコメントしています。「今回のIPSGの認証取得に対しまして、MSCを代表してお祝い申し上げます。MSCの基準は、責任ある漁業管理を認識し、その漁業に恩恵がもたらされるようにするものです。持続可能な認証取得水産物の需要は急増していることから、北東大西洋サバ漁業が恩恵を得られるものと確信しております。アイルランド初の認証取得漁業となったIPSGのリーダーシップによって、アイルランドの他の漁業もMSC認証取得を目指してくれるようになることを期待しております」。

RSWのサバ漁業については、認定認証機関Food Certification Internationalの専門チームによる独立した審査が行われました。専門家たちは魚種資源の状況、漁業が海洋環境に及ぼす影響、漁業管理システムの有効性について評価を行いました。

以上

編集の方への注釈

[1] Irish Pelagic Sustainability Group (IPSG)は、そのメンバーの遠洋漁業が海洋管理協議会の基準に合致して持続可能であるよう、認証を監督する目的で特別に設立されました。メンバーは、2008年に38,000トンのサバを水揚げした22隻の大型RSW漁船、2つの主要生産組織(Killybegs Fisherman's Organisation (KFO)とIrish Fish Producers' Organisation (IFPO))、そしてすべての主要な加工業者と取引業者によって構成されています。