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アラスカサケ漁業の認証の提言に異議の申し立て

アラスカサケ漁業の独立した第三者認証において、14の認証単位のうち13について、海洋管理協議会(MSC)の持続可能で管理の優れた漁業のための規準を満たしているとするインターテック・ムーディー・マリーン(IMM)による最終決定報告書に対し、異議申し立てが提出されました。この最終報告書ではプリンス・ウィリアム湾の認証単位については引き続き審査中としています。

この異議申し立てはワシントン州のワイルド・フィッシュ・コンサーバンシーおよびカナダ、ブリティッシュコロンビア州のウォーターシェド・ウォッチ・サーモン・ソサエティ、スキーナ・ワイルド・コンサベーション・トラスト、レインコースト・コンサベーション・ファウンデーションによって行われたものです。MSC異議申し立て手続きにおける次のステップは、提出文書を検討し正式な審理に進めるかどうかを判断する独立裁定人を選任することです。この判断は通常10日以内に行われますが、日数は特に決まっていないため、これより短くなるか、あるいは長くなることもあります。

MSCのプロセスには異議申し立て手続きが含まれています。これは、認証機関の提言に対してステークホルダーが異議を唱えた場合に、秩序ある構造化された透明性のあるプロセスを提供するためのものです。独立裁定人は、認証についての判断に及んだ得点結果に影響を及ぼすような誤りが認証機関側にあるかどうかを精査します。異議申し立て手続きでは漁業の再審査は行われません。独立裁定人による提出資料の検証、また場合によっては口頭審理によって判定が成されます。

異議申し立て手続きでは、独立裁定人が裁定審理の前に各当事者に集まってもらい、意見の相違の解決を試みることができます。その次のステップでは、提出された文書を独立裁定人が精査し、正式な異議申し立て手続きに進む十分な根拠があるかどうかが判断されます。

アラスカサケ漁業は、アメリカ領海のアラスカ州に接する沿岸とアラスカまで流れる川で行われます。この漁業には5種のタイヘイヨウサケが含まれています(キングサーモン、ベニザケ、カラフトマス、シロザケ、ギンザケ)。巻き網、流し刺し網、固定刺し網、トロール漁、捕魚車の5つの漁法が、14の認証単位の内の1つ以上の単位で用いられています。アラスカのサケは生鮮または冷凍製品で主にアジア、ヨーロッパ、アメリカで販売されています。