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オランダのプレイスとシタビラメ漁業がMSC 認証を取得:小売業者と外食産業は新たな認証水産物の供給を歓迎

北海のプレイスとシタビラメ漁業は漁業協同機構(CVO)として統合し、海洋管理協議会(MSC)の持続可能で適切に管理された漁業のための基準に対する認証を取得しました。プレイス漁業と、それによるシタビラメの混獲の審査は、独立機関のインターテック・ムーディー・マリンにより行われました。

今回のMSCの認証審査は2008年に漁業、WWF、北海財団、当時のオランダ農業・自然・食品安全省の4者間で、北海の漁業の持続可能な開発について結ばれた協定の一部です。CVOへの審査費用の一部はオランダ経済・農業・イノベーション省から助成されています。

オランダのプレイスとシタビラメ漁業

北海のプレイス漁業はオランダの主要な漁業です。この漁業で、通常は混獲種とされているシタビラメは、商業的に重要な魚種のため審査対象となりました。

MSC認証は、ツインリグやアウトリグを使用した漁業やフライシュート漁業の一部に適用されます。こうした漁獲方法を行うカレイ漁業者の半分以上は、MSCの認証範囲に含まれますが、CVOは近いうちにこのシェアをさらに増やしたいと考えています。プレイスの産卵期のため、CVOは12月15日から3月1日の間は、MSC認証のプレイスは水揚げしないことを自主的に決定しました。

認証の一部として、CVOの漁業者は様々な漁獲方法による漁獲物の種類の構成について調査を行うことになります。これは漁業の危急種や保護種への干渉に関する研究も含まれています。そのため、オランダの水産業は、科学的な監督の下で漁業者自らが必要なデータを収集するサンプリング・プログラムを設置する予定です。さらにCVOはより柔軟な漁期を定め、漁獲物の廃棄を減らす努力をします。

持続可能な北海の漁業を目指して

 「海洋環境の整った北海の一部は、革新的な漁獲方法を伴った責任ある資源管理によるものです。プレイスとシタビラメ漁業がツインリグ、アウトリグ、フライシュートといった漁獲法でMSC認証を得たことは、小型船による漁業にとって大事な一歩となります。また、これは北海の漁業全体がMSC認証を取得するに至る過程にもあたります」と、CVO会長のヤープ・ヘイネケン氏は指摘し、また「これで、持続可能な漁業と認証された北海の水産品に対する市場と消費者からの高まる需要に答えることができます」としています。

欧州の市場で、持続可能な漁業による北海のプレイスとシタビラメへの需要高まる

「オランダ、ベルギー、ドイツ、スイスのスーパーマーケットは、認証を取得した持続可能なプレイスとシタビラメをさらに仕入れたいと長い間希望してきました。オランダでは外食産業からもシタビラメの需要が増加しています。ですから今回のMSC認証は、はっきりと目にとまるものとなって市場に出回るでしょう」と、MSCベネルクス・マネージャーのナタリー・ステインスは説明し、「私からも、CVOのMSC認証の取得をお祝い申し上げます」とコメントしました。

報道関係者のお問い合わせ先:MSC 日本事務所 [email protected]