エジンバラ―Scottish Pelagic Sustainability Group（SPSG）[1]の北海ニシン漁業が、海洋管理協議会（MSC）の基準のもとに、持続可能でよく管理された漁業として認証された。このニシン漁業は、スコットランド遠洋漁業では初の認証取得漁業であるが、既に6つの地元加工業者がMSC のCOC 認証を取得していることで、ヨーロッパの消費者はほどなく、MSC エコラベルの付いたスコットランドのニシンとニシン製品を購入することができるようになる。
SPSG の主事、Derek Duthie 氏は、この漁業の認証についてこう述べた：「SPSG が、スコットランドのすべての漁師と加工業者を協同プロジェクトに参画させ、MSC 認証の取得に至ったことを喜んでおります。この漁業は、厳しいMSC 基準を満たす英国初の大規模漁業です。スコットランドの遠洋漁業界にとっては注目すべき成果であり、持続可能な漁業への我々の取り組みを示すものです」。
MSC の最高責任者、ルパート・ハウズ談：「近年、Scottish Pelagic Sustainability Group の主導のもと、スコットランド漁業がこぞってMSC の取り組みに加わるようになっています。その中で、このニシン漁業が認証取得したことは喜ばしい限りです。これは、規模においても漁業域においても重要な漁業であり、この認証によって、ほどなく世界中の消費者がスコットランドで漁獲されて加工されたMSC 認証ニシンやキッパー[2]を購入できるようになります。近い将来、MSC のスコットランド産ニシンをバーベキューで楽しめるようになるのを待ち遠しく思います」。
この漁業の審査は、最近認定を受けた独立認証機関、Food Certification International が行った。8 月初旬、ピーターヘッドでの催しにて認証登録証が正式に授与される。
以上
編集の方への注釈
[1] Scottish Pelagic Sustainability Group（SPSG）：Scottish Pelagic Sustainability Group は2007 年に設立され、スコットランド遠洋漁業界の全部門、捕獲、加工から売買までを代表しています。スコットランドの遠洋漁船団全体を包括し、その内訳は、Herring Buyers Association、Scottish Fishermen’s Organisation Ltd、Scottish Pelagic Fishermen’s Association Limited、Shetland Catch Ltd、Shetland Fish Producers’ Organisation Ltd、そして、事務局の役割を担うSeafood Scotland です。SPSG は、北海のニシンと西部のサバ漁業が、持続可能漁業として海洋管理協議会（MSC）の認証を取得することを監督するために設立されました。詳細は、www.scottishpelagicsg.org をご覧になるか、Nicki Holmyard 宛、+44 7711 272637、Eメール[email protected] にてお問い合わせください。
[2] キッパー：頭から尾まで開いて、塩漬けにし、燻製にしたわたぬきニシン。網焼き、蒸しもの、オーブン焼きに適した、伝統的な朝食の一品です。