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スペイン・バスクグループのペスケラス・エチェバスタール、ヨーロッパの熱帯マグロ漁業初の認証審査入り

【スペイン発】本日、マグロ漁業のペスケラス・エチェバスタール(スペイン語名:Pesqueras Echebastar)は、MSCの持続可能性で適切に管理された漁業のための基準に対する、独立した第三者機関による審査に入りました。これは、スペインの熱帯マグロ漁業としては初めての本審査です。

認証取得に至った場合、インド洋でこの漁業が漁獲するカツオ、メバチ、キハダマグロにMSCの青いエコラベルの表示が可能となります。MSCのエコラベルは、その商品が持続可能供給源にまで遡ることができる保証を消費者に提供し、水産物における環境に最良の選択を容易にします。

マグロ漁獲の技術と環境的革新で世界の漁業をリードする、ペスケラス・エチェバスタール

ペスケラス・エチェバスタールは、1967年からマグロ漁を行っている家族経営の漁業会社です。本社はバスク沿岸の小さな村であるベルメオで、主要なマグロ漁船の船団がおかれています。水産加工も同様に主要産業であり、全国・地元を問わず雇用を生み出しベルメオをマグロ漁の中心地とさせています。

6隻の船からなる6つの認証単位が、インド洋上で自然発生魚群と集魚装置(FADs)を使用した巻き網で漁獲を行っています。

エチェバスタール社のコメント

エチェバスタール社の最高責任者ケパ・エクセバリア氏は、「今回の認証審査の過程は、ペスケラス・エチェバスタールの環境の持続可能性、品質、漁業のトレーサビリティーについて、業界の先駆者となるための取り組みの一つです。私たちは、巻き網によるマグロ漁の混獲を減らすための解決策の探究と、他の種が網に引っ掛からない、また、生分解性の網の開発と使用に関わっています。」と述べています。

さらに「このために弊社はバスク大学の海洋・食糧技術センター(AZTI)、プレンツィア海事ステーション(PIE)公共・民間の両方と協働することができるようになりました。また、質の向上と新製品展開を図り、博士論文を共同で指導し、GAP2(http://gap2.eu/)のようなプロジェクトに参加したり、ISSF(International Seafood Sustainability Foundation:国際水産物持続財団)のワークショップに出席したりしています。

現在、私達の船団はEU第7次枠組計画の中で、優良な操業を行っていますが、私達の漁業の質と持続可能性を理解してくれる市場に向けたものです」と説明しています。

MSCのコメント

MSCスペイン・ポルトガル事務所のカントリー・マネージャーであるラウラ・ロドリゲスは、以下のコメントをしています。「エチェバスタールは、環境への影響の減少など、マグロ漁業に関わる主なイノベーションの発展や統合を習得してきた、家族経営の会社です。MSC認証のマグロへの需要は世界的に大きく、スペインの代表的なマグロ漁業者のひとつである同社がMSCプログラムに参加することを大変喜ばしく思います。MSCは、ペスケラス・エチェバスタールが今回の審査でよい結果を得ることを願っています」。

認証機関について

この漁業の審査は、フード・サーティフィケーション・インターナショナル (FCI)により、MSCの基準に対して行われます。MSCの3つの原則に基づき、水産資源の持続可能性、生態系への影響、漁業の適切な管理が審査されます。

この漁業に関係する方はどなたでも審査に参加できます。審査への参加を希望される方はFCIのメリッサ・マクファデン([email protected]) までご連絡ください。審査期間はおよそ12カ月を予定しています。

報道関係者のお問い合わせ先:MSC 日本事務所 [email protected]