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ノルウェーのタラとハドック漁業がMSC認証を取得

ノルウェー沖合の北東北極海(Northeast Arctic‐NEA)のタラとハドック漁業が、持続可能で適切に管理された漁業に対するMSC環境規格による認証を取得しました。審査終了にあたり、ブリュッセルで開催されたヨーロッパシーフード・ショーで認証登録証が授与されました。

 

ノルウェーの約12万5千トンのタラと9万トンのハドックには、MSCの青いエコラベル表示が可能になります。国内での販売に加えて、鮮魚と冷凍製品がドイツ、フランス、イギリスで販売され、塩漬け、乾物、干し魚が南ヨーロッパと中南米およびメキシコの市場で販売されています。

この漁業は、大型トロール船から小型船まで様々な漁船で構成され、トロール網、延縄、手繰網、手釣糸、刺網など、多様な漁具が用いられています。同漁業はノルウェー排他的経済水域外、ノルウェー沿岸より12海里の海域で操業されています。またNEA のタラとハドックの沿岸漁業は、現在MSC認証の本審査中です。

 

ノルウェー水産物輸出協議会(NSEC)、ホワイトフィッシュ担当マーケティング・マネージャーのカリン・オルセン(Karin Olsen)氏は次のように述べました。「ノルウェーには自然と調和した漁業を行う伝統があり、持続可能な漁業管理のリーダー的存在として世界的に認められています。これは私たちの誇りであり、タラとハドック漁業のMSC認証取得は、このメッセージを強めてくれるものです。ノルウェーの持続可能な水産物に対する第三者認証は、ノルウェーのサプライヤーたちの市場における信頼性をより確実なものとしてくれることでしょう」

 

MSC最高責任者ルパート・ハウズは、「これらの伝統的な漁業による認証取得には、すでに多くの関心が寄せられていますが、これらの漁業によるタラとハドックが売られる市場には非常に大きな影響を与えることでしょう。この漁業は文化的にも、経済的にも非常に重要な漁業です。この素晴らしい成功を喜び、ノルウェーの水産業を代表するノルウェー水産物輸出協議会(NSEC)にお祝い申し上げます。先見の明を示してくれたNSECですが、タラとハドック沿岸漁業の審査結果も楽しみにしています」とコメントしました。

 

北ヨーロッパマネージャーのCamiel Derichsは次のように述べています。「この成功の理由はいくつもありますが、ひとつにはノルウェーの漁業管理が世界に認められているものということです。また、ノルウェーの水産業会が、漁業の持続可能性を訴えるためには、独立した審査機関による第三者認証が有効であるということを良く理解しているということです。ノルウェーの関係者の方々はMSCが信頼できるプログラムであると認識し、セイス漁業の審査においてそれを確かめ、ニシンやサバ漁業で経験を積み、タラとハドックの認証取得に至ったのです。この認証によってノルウェーの水産企業は市場での恩恵を受けることと思いますし、今後もノルウェー漁業関係者間で素晴らしい業績が達成されるのを楽しみにしています」

 

以上

 

Norwegian Seafood Export Councilについて

ノルウェー水産物輸出協議会(NSEC)はノルウェー水産省により1991年に設立され、漁業沿岸省が全株式を保有する有限会社の形態をとっています。ノルウェーはおよそ150の国々に水産物を輸出しており、NSECは水産物取扱い企業としては世界最大です。NSECは毎年、20を超える市場において数百にもおよぶ販売活動を実施していますが、その資金はノルウェーの水産事業によって賄われています。活動内容は、販売促進活動、広報、マーケット情報、市場開拓、情報および危機管理などです。ノルウェー水産物輸出協議会の従業員はおよそ50人で、本部はトロムソに置き、中国、日本、シンガポール、ロシア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、アメリカとブラジルにも事務所を置いています。