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フェロー諸島のサバ、ニシンおよびブルーホワイティングがMSC認証を取得

フェロー諸島海域において年間50万トンを超える多脂魚の水揚げを誇る漁業が、持続可能で適切に管理された漁業として、MSC認証を取得しました。

フェロー諸島のニシン漁業は2012年に認証を取得しており、今回が初の再認証ですが、サバとブルーホワイティング漁業については今回が初めての認証となります。フェロー諸島とノルウェー、EUの沿岸国との間には遠洋(中層)漁業の漁獲割当に関する合意がなされており、他のMSC認証サバ漁業と同様、今回認証を取得したフェロー諸島遠洋漁業組合(Faroese Pelagic Organisation : FPO)もすべての沿岸国と漁獲割当の合意を結ぶために取り組んでいます。

今回認証されたFPOおよびFIV(Felagið Ídnaðarskip:フェラーズ・イートアランスキップ)の漁業では、およそ300人の漁業者が、合計11隻の漁船を使って操業しています。ほとんどの漁船は中層トロール網漁を行っており、漁獲した魚は船上の海水タンクで冷蔵され、加工後、デンマーク、フランス、ポーランド、ロシア、ルーマニアに出荷されます。

アイスランド・フェロー諸島およびグリーンランド担当のMSCマネージャー、ギスリ・ギスラソンは今回の認証について次のように述べました。「この漁業が今回認証取得にいたったことを嬉しく思うとともに、資源の管理およびその共有についてすべての沿岸国の合意が得られるよう、取り組んでいることを喜ばしく思っております。これは漁業資源の健全性を保つために不可欠なことです。」

このコメントを受け、フェロー諸島遠洋漁業組合の業務執行取締役、ヨバン・ヨスペルセン氏は次のように述べています。「FPOの3大遠洋漁業がMSC認証を取得できたことをたいへん嬉しく思っています。条件付きではありますが、3つの魚種を対象とする漁業がMSC規準の要求事項を満たしていることがこれで証明されました。いずれの条件も沿岸国の合意を得る必要性について言及しています。FPO は引き続き、この3魚種について沿岸国との交渉を全面的に進めて参ります。近い将来、すべての沿岸国が全魚種についてTACの漁獲可能量に同意することを期待しています」。

サバ資源の国際管理

EU, ノルウェーおよびフェロー諸島は2014年に新たな三国協定を結び、2014年から2018年までの間、持続可能な漁業および協力のための明確な枠組みを確立しました。 次の目標はアイスランドを含む第三国と長期にわたる割当協定を結ぶことです。沿岸国の間でアイスランドを含む第三国を対象とした短期的な漁獲割当が確立されたことで、短期目標はある程度達成できたことになります。フェロー諸島の漁業は他のMSC認証サバ漁業と協調し、沿岸国と新たな協定を結ぶために取り組んでいます。

今回の認証は、独立した第三者認証機関デット・ノルスケ・べリタス(DNV)社による15ヶ月におよぶ審査の結果によるものです。