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リング漁業初のMSC認証取得-アイスランド

アイスランド持続可能漁業会(The Iceland Sustainable Fisheries:ISF)のリング漁業が今週、海洋管理協議会(MSC)の認証を取得し、MSC認証漁業のリストに新たにリングが加わりました。リング漁業としては世界初のMSC認証取得となります。リングは30種を超えるタラに類似した魚種のひとつで、アイスランドの近海で漁獲されています。アイスランド漁船が漁獲するリングの大部分は塩漬けにされヨーロッパ南部に輸出されますが、スウェーデンでもクリスマス料理として人気があります。

主としてアイスランドの南と西の沿岸で、延縄によるリング漁業が行なわれていますが、トロールが使われることもあります。漁獲量は年間4千トン~8千トンで近年は資源の大幅な増加により漁獲量も増加しています。

ISFのリング漁業はMSCの経費削減システムを利用して認証を受けました。このシステムは複数の魚種を対象とする同一の漁業が、ひとつの漁業(セイス漁業)の審査の最新データを、二つめの魚種を対象とする漁業(リング)の審査に利用できるようにするものです。このリング漁業の再認証はセイス漁業と同じ2019年に行われることになっています。

アイスランドの継続的な取り組み

ISFのプロジェクト・マネージャー、クリスティン・ヒャルマーション氏は次のように述べました。「ISFはアイスランドのおよそ20の輸出業者と生産業者によって2012年に設立され、マダラとハドック漁業のMSC認証取得のために協力してきました。ISFのパートナーは現在では40におよび、取得した認証は今回のリングのほか、マダラ、ハドック、アカウオ、セイス、ニシンそしてランプフィッシュの7つになります。ISFでは、アイスランドの漁業によるMSC認証の取得に継続して取り組み、海洋資源の持続可能性を保持するためにステークホルダーらと協力し、消費者にアイスランドの漁業が真に持続可能であるという保証を与えることを目標としています」。

アイスランド、グリーンランド、フェロー諸島のMSCマネージャー、ギスリ・ギスラソンは次のように述べました。「アイスランドでは130以上の企業がMSCのCoC認証を取得しており、ISFの会員企業は40社あります。アイスランドの水産物をMSC認証として販売するには、流通過程でISFメンバーを通じて行う必要があります。アイスランドで7例目となる今回の認証は、アイスランドの水産業界による持続可能な漁業に対する長年の取り組みを示すものであると同時に、市場における持続可能な水産物への需要の拡大を示すものでもあります。MSCは今回の認証取得を歓迎し、支援していく考えです」。