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初のシルバースメルト漁業、MSC認証取得

フェロー諸島の会社であるTavan SP/Fのシルバースメルト(ニギス科の魚)漁業が、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための基準に合致するとして認証を取得しました。この漁業で獲られたシルバースメルト(Argentina silus)には、MSCエコラベルの表示が可能になり、Tavan SP/Fは、世界初のMSC認証取得シルバースメルト漁業となりました。

漁業について

シルバー・スメルト漁業は、北東大西洋(FAOエリア27、ICES区分 Vb2)に位置するフェロー・バンクとフェロー海台で行われています。漁期は、4月から9月に渡りますが、7月と8月が最盛期です。フェロー諸島のシルバー・スメルトの漁獲の95%は、6隻により漁獲されます。この漁業は、軽量の半浮魚用底引きを用い、年間20,000トンを漁獲し、内8,000~12,000トンは、ミンチに加工されます。シルバースメルトの主要マーケットはヨーロッパで、ミンチ製品は、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、イギリス、スコットランドとアイルランドで販売されますが、約70%はノルウェーに販売されます。

フェローのシルバー・スメルトが持続可能であることの消費者への保証

Tavan SP/Fのマネージング・ディレクターであるジョエン・マグナス・ラスムッセン氏は次のように話しています。「私たちは、フェロー諸島のシルバースメルト漁業が、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための基準に対して認証を取得したことを喜んでいますし、誇りに思います。私たちの会社は、持続可能な供給源からの品質の高い製品を継続してお客様に提供することに熱意を持っています。MSC認証が、現在と将来に渡って、この持続可能な目標を達成する手助けになると自信を持っています。」

初のシルバースメルトの認証取得

MSCのアイスランド担当コンサルタントのギスリ・ギスラソンは次のようにコメントしています。「この漁業の持続可能性に対するコミットメントに感謝し、フェロー諸島のシルバースメルトの認証の取得にお祝申し上げます。この認証は、世界初のMSC認証取得シルバースメルト漁業で、これは一つの達成です。シルバースメルトは、消費者の間ではあまり知られていない魚種ですが、多くの水産物製品に使用されており、例えば、グラタン、冷凍フライ製品、スカンジナビアすり身団子などがあります。今回の認証の取得で、これらの製品に青いMSCエコレベルの表示が可能になりました。消費者のMSCエコラベルへの認識が伸びている中で、この認証の取得は、フェローのシルバースメルト漁業を手助けすることでしょう。」

Tavan SP/F社について

約60人の従業員により年間に8,000~12,000トンのシルバースメルトを加工しています。フェローにおけるシルバースメルトの先駆者として、また主要なバイヤー・加工者として、Tavan SP/F社は、1990年代始めより、シルバースメルトのミンチにより地元に貢献してきました。数年間に渡り市場は安定していますが、輸出は、積極的な伸びを見せています。この会社は、その製品と市場開拓により常に新たな機会を探しています。シルバースメルト製品以外には、シロイトダラ製品やセイスのロインも製造しています。