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エストニアのエビ漁業、持続可能として同国初のMSC漁業認証を取得

1年間の科学的審査を経て、エストニアのエビ漁業が海洋管理協議会(MSC)の規準に則り認証されることとなりました。スカンジナビア諸国をはじめとしたヨーロッパ各国、ロシア、日本、中国で販売されているバレンツ海の漁業のエビは、これからMSCのエコラベルをつけることができます。

「エストニアの漁業としては初のMSC認証であり、今後バルト諸国の漁業が認証を取得することを期待します」と、MSCバルト海地域事務所マネージャーのミナ・エップスは述べています。

豊富なエビ資源に最小限の混獲

MSCの規準に則した認証は、当該海域の資源が健全な状態で管理されていること、また漁業が海洋生態系に持続可能でない影響を与えていないことを裏付けしています。

バレンツ海の冷水エビ(学名:Pandalus borealis)の資源量はとても豊富です。この対象漁業の2006年以来の総漁獲量は許容レベルを大きく下回り、資源量は最大値近くになっています。操業開始以来の生態系の状態からもこのことは示されています。

4つの漁船で使用されているトロールは、混獲を最小限にするために選択網を用いて作られており、対象魚種と他の魚種を分けます。海域の恒久的・一時的閉鎖も、他魚種の混獲を最小限にします。漁獲は鯨類、アシカ・アザラシ類、鳥類などの絶滅危惧種、保護種に対し影響を与えていません。

エストニアのエビ漁業のディレクター、マティ・サレベット氏は「持続可能な漁業を表すMSCのエコラベルを得ることは、市場にアプローチする上で必然の手段です。私達は常に長期的な持続可能性を品質戦略としてきたため、MSC規準を採用することは簡単でした」とコメントしています。