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チリのカマンチャッカ・ペスカがコシオリエビ漁業で認証取得

1年におよぶ綿密な審査の末に、チリの最も重要な水産物企業であるカマンチャッカ・ペスカ社がMSC漁業認証を取得しました。この認証は、チリ中部地域の南部にある2種類のコシオリエビ(貝殻を背負わないヤドカリの仲間)を漁獲する漁業を対象としています。

MSC漁業認証の期間は5年間で、カマンチャッカ・ペスカ社のコシオリエビ漁業が、海洋生態系を尊重しながら、資源量を健全に保つことによって、持続可能な漁業を行っていることを保証しています。MSCのCoC認証を通じて、カマンチャッカ・ペスカ社の製品が、トレーサビリティを保ち、持続可能であることが証明されています。2017年9月14日に、カマンチャッカ・ペスカ社は、同社の漁業部門の最初のサステナビリティレポートの発表に際し、このMSC認証取得の功績を祝いました。

カマンチャッカ・ペスカ社CEOのリカルド・ガルシア氏は次のように述べています。
「MSC認証は、当社にとって非常に重要です。なぜならコシオリエビ漁業が、責任ある、持続可能な方法で行われていることを証明してくれるからです。」

MSC認証を取得するために、カマンチャッカ・ペスカ社は2つの段階を完了しました。最初の段階では、国際的な認証機関であるビューロー・ベリタスにより、この漁業をMSC漁業規準と照らし合わせた際の潜在的なギャップを特定するために、予備審査が行われました。この最初の段階が完了した後、2015年10月に、コシオリエビ漁業は、MSC漁業認証の本審査へと進みました。この審査では、大学、漁業者、チリ漁業管理機関などの関係者が関与しました。ステークホルダーは、審査プロセスに重要な科学技術的貢献を提供しました。

MSCアメリカ地域担当ディレクターのブライアン・パーキンズは次のように述べました。
「チリのコシオリエビ漁業がMSCプログラムに加わったことを誇りに思います。科学に基づいたMSC漁業規準は、MSCのプログラムに関わるすべての漁業が海洋生態系に変化をもたらす結果を示していることを実証しています。そして、カマンチャッカ・ペスカ社が、その変化に貢献していることをとてもうれしく思います。」

カマンチャッカ・ペスカ社の漁業部門ディレクターのゴンザロ・フェルナンデス氏は次のように述べました。
「MSC認証要求事項に基づいて、認証機関が年次監査を行い、漁業の取組みを審査します。この要求事項を遂行することで、カマンチャッカ・ペスカ社はこの認証を維持し、必要な改善を行い、漁業活動を持続可能な方法で管理することを約束します。」

MSC認証の要求度合いが高いため、南米では、MSC認証を取得しているのは8漁業のみです。これはチリの漁業で6番目のMSC認証取得となります。カマンチャッカ・ペスカ社は、コシオリエビ漁業が海底環境や海底に生息する生物を害しないようにするため、新しい漁網を導入しました。同社はまた、IUU(違法・無報告・無規制)漁業に反対する姿勢も明確に打ち出しています。