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フランスの小売大手カルフール、漁業のMSC認証審査に資金援助

フランスの大手小売業のカルフールが、MSC認証の取得を目指す漁業団体の審査に資金援助をします。英仏海峡東部と北海のシタビラメ漁業の持続可能性についての認証審査に際し、生産者団体FROM Nordに出資を申し出ました。これはフランスでは初めてのことです。

持続可能性のための革新的なパートナーシップ

小売業者が、MSC認証審査に取り組む漁業に対して資金援助を行うのはフランスでは初めてのことです。この申し出について、FROM Nordのディレクター、ティエリ・ミソニエール氏は次のように述べました。「FROM Nordではここ数年、MSCプログラムに取り組んでおり、北東北極海のハドック、セイスおよびタラ漁業は既に認証を取得し、英仏海峡東部と北海ニシン漁業も先日審査に入りました。シタビラメ漁業がいかに環境に配慮した漁業であるかを知ってもらうために認証審査を検討していた折に、カルフールからご支援の申し出を頂きました」。

カルフール・グループの品質および持続可能性な開発担当ディレクター、エルヴェ・ゴミション氏は資金援助の趣旨について次のように述べました。「カルフールは水産資源保護に対する取り組みの強化することで、責任ある漁業の発展に貢献していきます。英仏海峡東部および北海におけるシタビラメ漁業のMSC認証審査に資金援助を行うことで、フランスの持続可能な漁業の取り組みを支援したいと考えました。本漁業がMSC認証を取得したあかつきには、お客様にMSCエコラベルを表示したフランス産シタビラメを提供できるようになります」。

MSCフランスのカントリー・マネージャー、エドゥアール・ル・バールは加えて次のように述べました。「MSCでは、持続可能な漁業を推進するために、漁業者や小売業者といった水産業界のステークホルダーらが手を携えることを提唱しています。本漁業の認証審査におけるFROM Nordとカルフールのパートナーシップはそれを見事に実現しています。漁業にとってはこれからが勝負です。専門家チームによる審査を受け、MSCの厳格な環境規準に準拠している漁業かどうかが問われます。良い結果となりますよう、心から応援しています」。

フランスのシタビラメ漁業として初のMSC認証審査入り

英仏海峡東部および北海のシタビラメ漁業では、10~17メートルの漁船で三重刺網を使い、ベルギーとの国境からシェルブール先端までの漁域で操業しています。この漁業は、FROM Nordの支援を受けている伝統漁業で、ノール=パ・ド・カレー地域からオートノルマンディー地域圏内の5つの漁港を母港とする85隻の漁船で構成されています。シタビラメは漁獲高においてFROM NORDにとって最も重要な魚種の一つであり、2013年の水揚げ量は1990トンでした。近年は売上高においても首位の座を維持しています。この漁業によるシタビラメの質の高さには定評があり、そのほとんどが競りにかけられますが、一部は個人向けに直接販売されます。MSCの環境規準を満たすことができれば、フランス初のMSC認証シタビラメ漁業の誕生となります。

本漁業審査の詳細については

本漁業の審査は独立認証機関であるMacAlister Elliott and Partners 社によって行われます。漁業はMSC規準の三原則である、資源の持続可能性、生態系の保護、適切な漁業管理システムに則して審査されます。本漁業に関する情報を認証機関に提供し、審査プロセスへの参加を希望される方はChrissie Sieben ([email protected])までご連絡ください。