Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

アルゼンチンのカタクチイワシ漁業がMSC認証を取得

中層トロールによるアルゼンチンカタクチイワシ(Engraulis anchoita)漁業 が、カタクチイワシ漁として世界で初めてMSC認証を取得しました。南西大西洋で行われるこの漁業は、第三者認証機関による持続可能で適切に管理された漁業のためのMSCの規準に沿った審査の結果、認証を受けました。この漁業からの製品には、青いMSCのエコラベルを付けることができます。

本認証漁業について

アルゼンチンの領海は、南緯41度の北、ボナレンス(Bonaerense)と南、パタゴニコ(Patagonico)の2地域別に管理されています。今回の認証は、ボナレンス管理地域だけが対象です。認証申請者は、デリシャス社(Delicias S.A)とセンタウロ社(Centauro S.A)です。両社所有の5隻の氷による冷却をする漁船は、2010年にはボナレンス・カタクチイワシの10-15%を漁獲しており、およそ2000トンにあたります。この2社は、MSC認証の共有に関心を持つこの地域の他の認証資格のあるカタクチイワシ漁業者からの問い合わせを歓迎しています。

アルゼンチンカタクチイワシは、主に食用として流通しており、漁獲の80%は輸出され、スペイン、ペルー、モロッコがもっとも重要な輸出先です。残りはアルゼンチンの国内市場向けです。この漁業からのカタクチイワシ製品には、オイル漬けフィレ、真空パックフィレ、塩水漬けアンチョビ、塩漬けアンチョビ、酢漬けフィレ、冷凍等があります。

漁業認証申請者を代表して、カルロス・ロドリゲス氏は次のように話しています。「われわれは、責任ある持続可能な漁業を実践してきました。海の自然の資源を守ることは我々のビジネスにおいて重要な要素です。われわれは、世界で初めてカタクチイワシ漁としてMSC認証をうけたことを誇りに思い、この認証がもたらす利益に期待しています。また、認証取得における、アルゼンチン国立漁業研究機関(the National Institute of Fisheries Research and Development (INIDEP))による貴重な支援に感謝しています。」

MSCアメリカ地域ディレクターのケリ―・コフリンは次のようにコメントしています。「アルゼンチン・ボナレンスのカタクチイワシ漁業のMSC認証取得にお祝いを申し上げます。アルゼンチンや他のラテン・アメリカの漁業は世界の水産物取引にとって重要です。この漁業のMSC認証取得と他のMSC制度に参加するラテン・アメリカ漁業が、世界市場で事業を伸ばし、この地域の他の漁業者に対し、持続可能な漁業認証の利益を示す例となるでしょう。

この漁業の審査機関は、国際的に認定を受けた第三者認証機関であるOIAです。審査の過程において、MSC規準の3つの原則-資源の持続可能性、漁業が生態系に与える影響、漁業の管理システム-に基づき、漁業が評価されました。このアルゼンチンカタクチイワシ漁業に関する詳細な情報および、MSC規準に対する本漁業の得点等の詳細を記した公開認証報告書は、MSCのウェブサイトでご覧いただけます。www.msc.org/track-a-fishery/certified.