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カナダ・セントローレンス湾南部のズワイガニ漁業、MSC認証取得

ノバスコシア・シーフード組合連合(The Affiliation of Seafood Producers Association of Nova Scotia (ASPANS) により審査入りした、セントローレンス湾南部のカゴ(trap)によるズワイガニ漁業が、持続可能で適切に管理された漁業として、MSC認証を取得しました。この漁業からのズワイガニには、MSCエコラベルの表示が可能になります。スコシア大陸棚のズワイガニ漁業に続き、カナダ大西洋におけるカニ漁業として認証を取得した2番目の漁業となりました。

ローレンス湾南部における商業ズワイガニ漁業には、2度の漁期があり、そのほとんどが、エリア12において4月から7月にかけて9,700トン水揚げ(2011年)され、また、エリア19における7月から9月にかけての第二漁期には、1,700トン(2011年)が水揚げされます。約449の商業漁業ランセンスが個人に発効されていますが、ニューブランズウィック、ケベック、プリンスエドワード島とノバスコシア沖のエリア12で操業する沿岸と沖合漁船、また、ノバスコシアのエリア19における45フィート以下沿岸漁船です。

漁業からのコメント

ASPANSディレクターであるピーター・ノースワーシー氏は次のように話しています。「ローレンス湾南部からの水揚げに対する認証によりは、最近のスコシア大陸棚からの水揚げに対する認証と合わせると、ノバスコシアのカニ生産者の顧客に年間12,000トンものMSC認証取得ズワイガニ製品を提供できることになります。我々のズワイガニすべてに対する認証の取得は、私たちの持続可能性への責任ある行動の継続の証拠です。」

「MSC認証は、ASPANSのメンバーに、責任ある甲殻類管理方法のモデル漁業としての地位を確立すると同時に、私たちの製品を他から区別することを可能にしてくれます。この認証は、ノバスコシアの生産者からズワイガニの提供を受ける環境意識の高い消費者に、持続可能で責任のあるやり方で獲られたことを保証するのです。」

「我々は、ズワイガニ漁業における、さらなる持続可能性の追求を継続することを約束します。認証の共有制度を通じて、カナダ大西洋で操業する他の生産者にも、彼らにとっても大切な資源の持続可能な管理への責任ある関わりを証明すること勧めます。」

「私たちは、この重要な大西洋の資源の管理における、漁業者と規制者間のパートナーシップを誇りに思っています。効果的な漁獲努力量の制限と、サイズに満たない、またはメスのカニを逃す仕組み、そして用心深い管理手法により、ズワイガニの資源は安定しており、再生産能力は高く保たれています。」

MSCのコメント

MSCアメリカ地域ディレクターのケリ-・コフリンは次のようにコメントしています。「MSC認証を受けた漁業からのカニには市場からの需要があり、私たちは、市場において人気の高いズワイガニのMSC認証の取得を歓迎します。セントローレンス湾南部におけるズワイガニのカゴ漁業の皆さんは、彼らの持続可能で、環境に責任を持った操業を証明しました。よって彼らの製品は、市場からの評価に値します。」

審査と認証について

今回の第三者認証機関による独立したMSC基準に対する審査は、SAI Global Assurances Ltdの一部であるGlobal Trustによって行われました。審査では、このズワイガニ漁業の資源は適切に管理されており、混獲が非常に少ないことが明らかにされました。認証機関は、すべての審査項目を最良まで引き上げるために、2つの改善行動を認証に付随しました。一つ目は、明確で透明性の高い、漁業のMSCの持続可能性と管理の原則と一致した結果の文書化。もうひとつは、漁業のモニタリングシステムと目標に対する管理プランの評価に関する情報の提出です。MSCの漁業認証の有効期間である5年の間、これらの条件への進展が追跡され、年次監査時には、一般へ公開されます。