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タイセイヨウ・オヒョウ漁業(カナダ) MSC認証審査入り

カナダ東部水域における最大のタイセイヨウ・オヒョウ(Hippoglossus hippoglossus)漁業が、本日、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための認証制度の本審査入りをしました。この漁業は、独立した第三者認証機関により、MSCの持続可能な漁業のための規準に対して審査されます。認証されれば、この漁業からの水産物にMSCの青いエコラベルの表示が可能になります。

この漁業審査はノバスコシアとニューファンドランドの主要な商業オヒョウ漁業組合を代表して大西洋オヒョウ協議会により申請されました。この審査においては、北西大西洋漁業機関(NAFO)の定める、大西洋内の3NOPs、4VWX 、5Zcエリアで操業する底延縄、底引きトロール、刺し網を使って捕獲されるタイセイヨウ・オヒョウが含まれます。このエリアで操業するタイセイヨウ・オヒョウの漁業で、現在、大西洋オヒョウ協議会に属していない漁業者は、認証の取得に至った場合には、認証共有のために協議会への参加が歓迎されています。

タイセイヨウ・オヒョウ漁業は、カナダ水産海洋省により管理されており、2010年のTAC(漁獲可能許可量)は、1,700トンです。この漁業は、エリア内の底魚漁業全体の一部として管理されており、オヒョウ対象漁業からの水揚げはもちろんのこと、他種を対象にした漁業の混獲物としてのオヒョウの水揚げも含まれます。タイセイヨウ・オヒョウの主な市場は、カナダ、アメリカ、EUで、生鮮と冷凍両方の製品が流通しています。

大西洋オヒョウ協議会ディレクターのブルース・チャップマン氏は次のように話しています。「我々は、過去10-15年かけて、この漁業資源の回復に大変力をいれてきましたが、今やMSC認証に申請できるまでになったことを大変うれしく思います。」

MSCアメリカ地域ディレクターのケリー・コフリンは、「オヒョウは、価値ある白身魚で、多くの市場からの需要があります。タイセイヨウ・オヒョウとして初の漁業がMSC認証制度に参加したことうれしく思います。消費者は、より水産物の持続可能性の問題に関心を持っており、我々は、この漁業が審査を終え、人々が味わうことのできるMSC認証を受けた水産物の供給源の一つとなることを望んでいます」とコメントしています。

本審査の申請者は、独立した第三者による審査を行うために、SCSScientific Certification Systems)と契約をしており、審査には約10カ月を要すると予期されています。科学者専門チームが招集され、MSC規準の3つの原則-資源の持続可能性、漁業が生態系に与える影響、漁業の管理システム-に基づき、漁業を評価します。

以上 

*団体名などの表記はご参考としてのものです