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フィジーのマグロ船主協会のビンナガ延縄漁業がMSC認証審査入り

フィジーのマグロ船主協会(The Fiji Tuna Boat Owners Association: FTBOA)の延縄によるビンナガ漁業が、フィジー初のMSCの漁業認証本審査入りする漁業となりました。

独立認証機関であるムーディーマリーンが、MSCの適切に管理された持続可能は漁業のための環境規準に照らし合わせ、対象魚種の持続可能性、環境に対する漁業活動の影響、そして漁業の管理システムを審査します。

本漁業について

今回の本審査の対象は、フィジーのEEZ内で操業する24隻の浮延縄船で、毎年3000トン~4000トンのビンナガを水揚げしています。これらのマグロの大部分は生鮮として日本、アメリカ、タイそしてアメリカ領サモアに販売されます。

FTBOAのビンナガ漁業は、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の枠組みのもと管理されています。この国際枠組みにおけるフィジーの責務は、自国EEZ内の漁業管理ですが、その管理は、委員会での合意に即したものでなければなりません。

FTBOAのMSC認証取得への期待

FTBOAの事務局のラッセル・ダンハム氏は次のように話しています。「FTBOAでは、私たちのビンナガ漁業がMSC規準に対する第三者による審査を実施することを大変うれしく思っています」

「協会の主な目的は、FTBOAの持続可能なマグロ類とマグロ関連の資源の活用をフィジー、またより広域な太平洋地域で奨励することです。我々は、MSC認証取得へ向けた活動が、この目的を達成する重要な一歩だと考えています。」
「市場は、認証を受けた持続可能な漁業からのマグロを以前にも増して望んでおり、MSC認証の取得は、マグロのバイヤーをつなぎ止め、市場を拡大するための重要な手段にもなります。」

FFAからのコメント

南太平洋フォーラム漁業機関(Pacific Islands Forum Fishing Agency: FFA)の副局長であるジェームス・モヴィック氏は、「FTBOAのMSC漁業審査への参加は、地域の漁業資源の持続可能性の促進を促す一歩であると同時に、市場における顕著な競争力の強化と差別化を確実にするものです。 私は、FTBOAが、この一歩を踏み出したことを称賛し、政府の資源管理者、国際市場や消費者が、この努力を認識し、サポートすることを熱望します。そして、資源の持続可能性についての方針と市場の変化への対応に向けたFTBOAとその加盟国の真摯な取り組みに感謝します。」

MSCは本漁業の認証審査入りを歓迎します

MSCの太平洋漁業マネージャーであるビル・ホールデンは、この漁業のMSC制度への参加を歓迎し、次のようにコメントしています。「新たな西部太平洋におけるマグロ類漁業の審査入りは大変素晴らしいことです。マグロ類は、この地域の多くの国にとって主要な輸出品で、それゆえ地域の経済にとって極めて重要です。ですから、漁業活動の持続可能性を審査することは本漁業にとっての最大の関心事項です。FTBOAが、彼らの漁業において、この厳格で透明性の高い審査を開始したことは称賛に値します。この挑戦がうまく行くことを願っています。」

また、「この認証審査入りのニュースが本地域での他のマグロ類漁業のMSC制度への参加を促進することを希望しています」と付け加えています。

認証機関について

本審査は、第三者独立認証機関であるムーディーマリーンにより、MSC規準に対して行われます。この漁業に関心をお持ちの関係者は、この審査のためにコメントおよび情報を、審査チームのリーダーである、アンドリュー・ホ-博士[email protected]までお寄せください。