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フランスのタラとハドック漁業、MSC認証取得

20か月の審査を経て、北東北極海におけるタラとハドック漁業が、フランスで5番目の漁業として持続可能な漁業のためのMSC認証を取得しました。

持続可能性への協働

別にすでに認証を受けている彼らのシロイトダラ漁業に引き続き、ブローニュの船団であるユーロノール(EURONOR)とサン・マロ漁業会社(Compagnie des Pêches Saint Malo)は、タラとハドックについてもMSC認証取得を目指し、生産者団体であるFROM Nordからの支援を受け、協働申請をしていました。

フランスのタラ(Gadus morhua) とハドック(Melanogrammus aeglefinus)の漁獲枠の全量を保有するFROM Nordは、今回認証を取得したこれら2社に毎年、漁獲枠を配分しています。これが、FROM Nordの議長であるティエリー・ミッソナー氏が、強化したかった協働管理の形です。氏は、「私たちは、加入する漁船と緊密に協力し合い、漁業資源の持続可能な管理を確実にしてきました。MSC認証の取得は、環境に責任を持った漁業として行ってきた管理方法の一貫性への評価です。」と話しています。

ユーロノールの3隻の冷凍底引き船(Cap Nord, Klondyke と Nordic II)とサン・マロ漁業会社の底引き船Grande Hermineが、この漁業で操業しています。独立認証機関のMacAlister Elliott and Partnersと審査を担当したその専門家チームは、北東北極海におけるタラとハドックの資源は、非常に良い状態にあり、海洋生態系に対する漁具の影響が制御されていると報告しました。さらに、繊細な生息域の推定と保全のための行動計画が施行されます。

消費者の期待への答

サン・マロ漁業会社の広報マネージャーであるマーティン・エドワルド・ルボルニュ氏は次のように話しています。「MSC認証は、世界中で認識をされている独立認証によって、我々の良い漁業のやり方を一般の人々に知ってもらう方法の一つです。私たちは、MSC認証が、フランス市場における我々の製品を強化し、成長させ、また輸出市場における発展にもつながると考えています。」

 ユーロノールの最高責任者、サビアー・ルデュック氏は、この期待を裏付けます。「MSC認証を取得し、我々はより効果的なマーケットに身を置くことになります。シロイトダラに対する我々の最初の認証取得は、我々の漁業のイメージ向上と新しい船乗りを呼び寄せるための賭けでしたが、今回の認証の取得は、我々がその一部を獲得したい現実のマーケットへの返答なのです。」

 より多様なMSCエコラベル付き製品の提供

MSCヨーロッパ地域ディレクターのニコラス・ギュイショーは次のようにコメントしています。「この認証に参加した関係者の皆さまに祝福とお礼を申し上げます。ヨーロッパ、北アメリカ、アジアにおける持続可能な水産物への需要は高まっています。タラとハドックは、フランスの消費者に大変好まれている白身魚です。これら漁業からの製品に表示されるMSCエコラベルは消費者にこれらの魚種が持続可能な方法で獲られていることを知らせるために大変重要です」

 MSCフランスのカントリーマネージャーである、エドワルド・ル・バールは、次のようにコメントしています。「ユーロノール、サン・マロ漁業会社、そしてFROM Nord生産者団体にお祝申し上げます。この3者での協力的な方法と良い漁業方法が、タラとハドックに対する実りあるMSC認証取得を現実にしました。この認証はまた、フランスの漁業で獲られたMSCエコラベル付き製品の品ぞろえを拡大しました。タラとハドックが、北海シロイトダラ、ブリタニーのイワシ、ノルマンディーとジャージーのロブスターに加わり、適切な操業への認識を得る重要性が拡大していることを示しています。」