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ロシアのカラフトマス/シロザケ漁業がMSC認証審査開始

2008年4月21日月曜(ワシントン州シアトル)―J.S.C. Gidrostroyが、ロシア・クリ ル列島(千島列島)の一部である択捉島で操業している、2つのカラフトマス/シロザケ 漁業が、海洋管理協議会(MSC)の持続可能でよく管理された漁業のための基準認証審査 に入る。独立した第三者認証機関によるこの審査を通過すれば、これらの漁業により漁獲 された魚は、MSC認証取得水産物として世界中の水産物バイヤーや消費者に販売すること ができるようになる。

このカラフトマス/シロザケ漁業は、ロシア政府、ならびに択捉島のサケの多くの漁獲、 加工、流通を行なっているJ.S.C Gidrostroyによって管理されている。J.S.C. Gidrostroyは、この島でおよそ17年間操業を続けている。択捉島のクリリスクやレイド ボといった地元のコミュニティは、この漁業に多くを依存して生計を立てている。J.S.C. Gidrostroyの子会社で、米国のワシントン州シアトルにあるPolar Bear Seafoodsも、
この審査の対象となる。

サケは、毎年7月半ばから11月初めにかけての漁期に、択捉島の4つの河川系ならびに その沖合の海域で、定置網により捕獲される。これら河川系には2つに孵化場がある。漁 獲後、カラフトマスとシロザケはどちらも、島に2つあるJ.S.C. Gidrostroy所有の工場 で加工され、主にロシア、ヨーロッパ、アジア、北米の市場で販売される。

J.S.C. Gidrostroyの最高責任者、Alexander Verkhovsky氏談、「1991年の創業以来 J.S.C. Gidrostroyは、地域の経済的安定と成長のため、択捉島のサケ資源の長期的な持続可能性と健全性に寄与してきました。国際的に認められたMSC認証をこれらの漁業が取 得すれば、持続可能な資源管理を支援するリーダーとしての我々の努力が認められること になります。それはまた、我々の製品が、持続可能な天然水産物への需要が高まっている国際市場での競争に、より有利になるということでもあります」。

MSCの漁業ディレクター、Dan Hoggarth談、「我々は、択捉島のカラフトマス/シロザケ 漁業が審査プロセスへ入ったことを歓迎するとともに、MSCが持続可能でよく管理された 漁業のための主導的な国際基準であるとする、J.S.C. Gidrostroyの認識に感謝する」。

独立した審査機関Scientific Certification Systemsによって行われるこのサケ漁業の 審査プロセスは、14~18ヶ月を要すると見込まれ、今月開始される。MSC基準に則り、サケ資源の状況、2つの漁業による海洋環境への影響、その漁業を監視する管理システムが審査される。