Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

大きく上昇したMSCエコラベルの認知度

成人の4人に1人に近い人口が、海洋管理協議会(MSC)のエコラベルを知っている-AMR Marketing Research 社[1]が2010年7月に行った調査によると、2008年から2.5倍以上の伸びを見せています。

アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、日本でそれぞれ行われた2010年の調査[2]では、これらの国の結果を平均すると、23%の成人人口がMSCエコラベルを知っていることになります[3]。これは、2008年の調査結果から9%の伸びです。

MSCエコラベルの認知度は各国により異なりますが、現在のところ、ドイツが36%(2008年は10%)と一番高くなっています。

2008年以降の急伸する消費者トレンドの表れ

MSCのグローバルマーケティング・広報ディレクターのサイモン・エドワーズは、次のようにコメントしています。「この最新の調査は、2008年の基準調査以降、急伸している消費者トレンドを表しています。消費者は、MSCエコラベルをより認識するようになっており、“情報に基づく購買意思決定”により、MSCラベルを選んでいるのです。各国での持続可能な消費スタイルの出現と高まる消費者意識との融合は、より多くの消費者による持続可能性への長期的な取組みを示しています。この調査結果では、また、MSCエコラベルによるパートナー企業の経済的利益や企業評価の向上も示されており、最近のMSCエコラベル付き水産物のためのマーケティングキャンペーンの成功を示しています。今年、MSCは小売企業と水産ブランド製品メーカーと共同で認証水産物のプロモーションを小売店舗にて行いました。消費者は、店舗で紹介された“持続可能性メッセージ”に好意的に反応してくださり、この共同キャンペーンは、MSC製品の売り上げの顕著な伸びにつながりました。またさらに、MSCのパートナー企業の持続可能性についての信頼性がより確固たるものとなりました。」

高まるMSCラベル付き製品への関心・関与

この調査は、消費者が持続可能なライフスタイルを選択するに際し、エコラベル、特にMSCラベル付き製品が、大きな影響力を有していることを示しています。調査結果は、消費者は、より多くのエコラベル付き製品を探し、購入するようになった(37%)だけでなく、環境に配慮し、持続可能性に関心を持つ消費者が増えている(32%)ことや、エコラベル付き製品を購入するために足を運ぶ意思がある(24%)ことを示しています。

各国におけるMSCラベル付き製品の市場への浸透は、過去2年で急速に拡大しており、MSCラベルの認知度に関しては、より大きな伸びを示しています。調査では、現在の市場シェア(4%)に比べて、MSCラベルに対する認識や取組みがより高いレベル(23%)であることが明らかになっています。この受容力のある市場は、MSCのパートナー企業にとってMSCラベル付き製品を拡大するチャンスを示しています。

購買意思決定への影響力

エコラベルが持つ高い信頼性は、消費者の購買意思の決定に影響を与えています。全体として、回答者の55%が、エコラベルは環境や社会的な問題に変化をもたらすことに寄与すると答え(33%はどちらでもないと答えている)、65%は、MSCラベル付き製品を買うことで、海洋環境を改善できると考えている(31%はどちらでもないと答えている)と回答しています。2008年の基準調査に比べると、より多くの買い物客が、彼らの個人的価値観に合うMSCとその他のエコラベル製品を選ぶ購買行動へ変えたいと望んでいます。24%の回答者が、エコラベル製品を計画して購買し、求めているエコラベル商品がなかった場合、違う店まで足を運んでも購入したいと答えています。

各国市場において、購入に至らない一番の理由は、MSCラベル付き製品を選ぶというポジティブな選択肢に気づいていない多くの消費者がいる、ということです。しかしながら、水産物の持続可能性を危惧し、エコラベル付き製品の購入が変化をもたらすと信じている消費者が44%に上るという事実は、MSCの小売企業パートナーにとって低予算での店舗における販促活動によって、売り上げとブランド価値を上げる機会があることを示しています。

パートナー企業にとってのMSCエコラベルの価値の増大

「アンケート調査結果は、どれほどの消費者が持続可能な水産物に関心があるか、またエコラベルに対する消費者の信頼の高さを明確に示しています。調査を実施した6カ国の消費者が、MSCエコラベルを以前にも増して受け入れており、高い関心を示している事実は、大きな励みになります。」と、MSCの最高責任者ルパート・ハウズは述べています。「2008年以来、私たちは、より一層の努力をし、漁業とサプライチェーンにおけるパートナーと共に消費者向けのマーケット戦略を展開し、MSCの青いエコラベルの価値を高めてきました。調査の結果が示しているように、この共同での努力は成果をあげています。私たちは、この努力を継続し、MSC制度やエコラベルへの認識を高め、同時に、プログラムに参加する漁業、小売企業、水産ブランド製品メーカーの持続可能性に対する信頼性を高めていきます。消費者の関心はますます高まっており、企業にとってはMSCラベル付き製品を増やす機会はすでに整っているのです。」

MSCラベルの認知度の伸びについては、2010年3月にオランダ行われた別の調査[4]においても立証されています。この調査において回答した22%が、MSCエコラベルを認識していると答えています。

以上

 [1] AMR による市場調査は、エコラベル、持続可能水産物、及びMSCに対する消費者の反応と行動を知るためにMSCの6つの主要な市場において行われました。計3,600人を対象とした調査が、イギリス、アメリカ、ドイツ、日本、カナダ、フランスで実施されました。サンプリングは、各国の成人人口比率を反映するように行ない、信頼水準95%(誤差+/ 4%)で統計的に有意です。調査方法の詳細については、[email protected]までご連絡ください。

[2] エコラベル、持続可能水産物、及びMSCに対する消費者の反応と行動の変化を測定するための消費者調査は、2年ごとに実施されます。2010年の調査では、2009年10月より市場に出るようになった新しいMSCエコラベルを取り上げました。

[3] 回答への影響を最小限にするために、以下のアンケート方法がとられました。

  • 質問は前後することなく順を追って行う
  • 特定のエコラベルのことを指す文言を削除
  • 質問中では、エコラベルとしてではなく、“ロゴ”として説明する
  • アンケートへの参加を求める時に、何についてのアンケートであるか明かさない

[4]このオンライン調査は、Panelwizardによって2010年3月に実施されました。16歳以上の買い物客による回答が、合計539集められました。サンプリングは、信頼水準95%(誤差+/-4%)で統計的に有意です。