Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

環境に配慮するグリーンランド 西グリーンランドのアマエビトロール漁業がMSC認証取得へ

ロンドン―海洋管理協議会(MSC)[1]は、西グリーンランドのアマエビトロール漁業が持 続可能な漁業のためのMSC環境基準認証取得を目指していることを歓迎する。この漁業は、 資源の状態、海洋環境への影響、および管理システムに関するMSCの要求事項を満たして いるかについて独立した審査がなされる。審査の結果が良好であれば、西グリーンランド のアマエビ(ホッコクアカエビ)には国際的に認知されたMSCのエコラベルの表示できる ようになり、よく管理された持続可能な漁業による水産物であることを世界中の購買者に アピールすることができる。
 
関係する漁業会社のために審査の調整を行なっているGreenland Employers' AssociationのJens K. Lyberth氏は、「市場は持続可能な管理の証しを望んでいます。 その要求に応える確実な方法がMSCラベルであり、漁業の将来を守るための有効な手段だ と私たちは考えています」と述べた。
 
MSCの最高責任者、ルパート・ハウズはこう付け加えた。「漁業や水産業はグリーンラン ドにとって、文化的、環境的にたいへん重要なものであり、西グリーンランドのアマエビ 漁業が本審査に入ったことは、大変喜ばしいことです。独立した審査に合格し、ラベルが 付された水産物に対する需要は世界的に急増し続けており、この審査の進行とともに、西 グリーンランドのアマエビ漁業にとっての新たな市場機会も拡大していくものと、大いに 期待しています」。
 
この漁業は、合計で35隻の小型漁船と12隻の加工船からなる、沿岸および沖合漁船団を 擁し、オッタートロールにより、西グリーンランド周辺海域のアマエビを捕獲する。2008 年の東西のグリーンランドを合わせた漁獲可能量(TAC)は139,700トンであり、うち西 グリーンランドのアマエビトロール漁業は127,300トンである。

これは、カナダのアカエビ漁業、セント・ローレンス湾のアカエビ漁業に次いで、MSCの 取り組みでは3番目のエビ(prawn)漁業となる。西グリーンランドのアマエビ漁業に対 する第三者審査は、Moody Marineが科学者の独立チームと協同で行なう。
 
以上