ブリュッセル――海洋管理協議会（MSC）のロゴ付き水産物製品の推定小売額[1]は、年間およそ14億米ドル[2]になると見積もられます。これは半期の数値から算出された額で、対前年度比で約4億ドルの安定した増加傾向が継続していることを示しています。
MSCの最高責任者、ルパート・ハウズ談：「これはたいへん心強い数字であり、10年前の最初の漁業が認証を取得してから、私たちが一丸となって続けてきた取り組みの証しです。これは、認証を取得した持続可能水産物の種類と量が増加し、世界中の消費者が選択できるようになったということの表れでもあります。これは漁業地域、海洋環境、そして消費者にとっても朗報です。サステイナビリティーはもはや定着したものであり、厳しい経済状況にあっても、消費者は価値観において妥協しないということが調査や小売販売の結果からわかります」。
今年1月には、2,000番目のMSCラベル製品が発売され、3月末にはその数が2,366品目に達しました。これは対前年比66％の増加です。総数では、2009年4月までの1年間に、4億個を超えるラベル製品が販売されたことになります。
MSCラベル製品が入手可能な国は、2008年4月の36ヶ国から6カ国増加し、現在42ヶ国で販売されています。ラベル製品販売国のリストに新たに加わった国々は、ガーナ、韓国、サウジアラビア、中国、マレーシア、台湾です。上位三大マーケットは引き続きドイツ、米国、英国です。
2008年4月1日から2008年9月末までに、MSCの取り組みに関わる漁業数は41％増加しました。現在、160を超える漁業がMSCの取り組みに参画しており、うち43漁業が認証取得、102漁業が審査中、20から30漁業が非公開の予備審査中となっています。
以上
[1] 推定小売額：MSCが非小売ロゴライセンス保有者から受け取った売上報告に40％の標準小売利幅を加えて算出
[2] 半期の数値に基づく推定額：2008年4月1日～2008年9月30日